耳より情報
2022年11月16日 [耳より情報]
葬儀社の種類や選び方のポイントは?
オーケストライフでは、皆さまのお役に立てるくらしや住まいの耳より情報を定期的に発信していきます。今回は故人様への”心を映す“式を形に 地域とともに歩む葬儀社 横浜セレモ株式会社の加藤 芳俊が「葬儀社の種類や選び方のポイントは?」と題して、お話しします。
前回までのコラムでは、「葬儀の形式」と「お墓の種類や特徴(供養)」についてお伝えしてきました。そこで今回は少し切り口を変え「葬儀社・葬儀屋の種類や選び方」をテーマに、それぞれの特徴や、「事前に葬儀社を選んでおくことの大切さ」についてもお話ししたいと思います。
葬儀に関わるさまざまなことを行なう葬儀社・葬儀屋ですが、「どんな種類があり」「どのような違いがあるか」は、意外と理解できていないかもしれません。まずは、葬儀社・葬儀屋の種類からみていきましょう。
■冠婚葬祭互助会・・・一定金額の積み立て(月掛金1,000円〜)を行なうことで、冠婚葬祭の際に割引などのサービスが受けられるシステムです。いざというときに備え少しずつ支払いを行なうことで、実際に使うときの負担が軽減されます。
●メリット:積み立てをしているので、急な出費に慌てることが少ない。会員特典がある。
●デメリット:積立金だけで葬儀を行うのは難しい。利用できるプランが限定されていることが多い。
■葬儀専門業者・・・葬儀のサービスを専門に提供する一般的な葬儀専門業者です。仕出し業者やギフト、霊柩車など関連する他社との連携や取り纏めも一括して行います。
●メリット:サービスに対して、融通が利く場合が多い。
●デメリット:葬儀社の数が多く、サービスの質や金額に差がある。(しっかりと葬儀社を選ばないと、希望に合わないことがある)
■葬儀仲介業者・・・自社では葬儀の実施は行わず、提携葬儀社や葬儀屋を紹介するサービスを行う業者です。コマーシャルや広告などで、名前や情報を目にしたことがある方も多いかもしれません。多くの場合、正式に契約が決まった段階で、紹介先の葬儀社・葬儀屋から仲介手数料を受け取る仕組みとなっています。
●メリット:低価格のプランがある。一度に複数の葬儀社を比較できる。
●デメリット:実際に対応する葬儀社がすぐに分からない。プラン以上のサービスを望むと、自由が利かないケースもある。
このように、葬儀社・葬儀屋は大きく「冠婚葬祭互助会」「葬儀専門業者」「葬儀仲介業者」と、こちらの3つに分けられます。
「冠婚葬祭互助会」は、会員になっていることで予め葬儀を依頼する先が決まっており、それが安心感につながるという声もあります。また、全国各地に運営会社があり、中には規模の大きな企業もあるため、斎場の設備が充実しているところが多いのも特徴です。
「葬儀専門業者」では、大手葬儀社、中小葬儀社の規模によっても特徴が異なります。「大手葬儀社」の場合は、大手ならでは実績や安定したスタッフの対応(マニュアル化に基づく)があげられるでしょう。大規模な葬儀の経験も豊富にあるので、会葬者の多い葬儀なども安心して任せることができます。
一方「中小葬儀社」では、大手と比較すると従業員の数が少ないため、受付時から対応まで同じスタッフが担当するケースが多くなります。一人ひとりに合わせたご提案など、応用が利く点も特徴です。弊社(横浜セレモ株式会社)はこちらに該当し、ご遺族に寄り添うサービスの提供ができる点を強みとしています。
また「葬儀仲介業者」では、他と比べると低価格で利用できる点が特徴です。先ほどもお伝えしたように、複数の葬儀社のプランが一気に見えるので、金額別、地域別など、条件にあった葬儀社を見つけだすこともできます。
このように見ていくと、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあることが分かると思います。金額的な面、対応の良さ、サービスの充実度など、どの点を重視したいかによって、選ぶ葬儀社・葬儀屋が決まってくるでしょう。
私は、ここ数年「葬儀の二極化」が進んでいると感じます。低予算で最低限のサービスで葬儀を行えれば良いという考え方と、それなりの予算をかけてこだわり、納得のいく葬儀を行いたいという考え方です。葬儀にどのぐらいの価値を感じるかは、個々に大きな差があります。だからこそ、ご自身の目でしっかりと見て納得した上で、葬儀社・葬儀屋を選んでほしいと思うのです。
たとえば、費用面もそれなりに抑えたいが、同時に柔軟性のあるサービスを希望していたとします。しかし、いざ葬儀が必要になった際には時間的な余裕もないことから、インターネットで安く利用できるところを見つけて、決定。ところが実際には希望しているサービスが思うように受けられず、予想外に費用が必要になった、などです。(例:ご遺体を安置したら通夜の当日まで対面できない、希望者の付き添いが出来ないなど)さらに、スタッフの対応自体にも不満を感じたというケースも……!
では、どうすればよいか? 答えは意外とシンプルで、事前に「葬儀社を決めておく」ことです。実際に葬儀社・葬儀屋についてしっかりと情報を収集し、葬儀社に足を運び、見積もりをとり、自身の希望と一致するかを確認する。これだけで、大きな安心感を得られるでしょう。さらには、事前相談をすることで費用はもちろん、時間的なコストを抑えられるといったメリットもあります。
「事前に葬儀社を決めておく」ことを、「縁起が悪い」と捉える方もいるかもしれません。しかし、これも大事な終活の一つです。そして、これらは決してマイナスなこと、悲しいことではありません。不安な気持ちを取り除き、毎日を楽しく生き生きと過ごすための前向きな終活の一つと捉え、ぜひ後悔しない「葬儀社選び」を行なっていただけたらと思います。
葬儀社・葬儀屋の種類には何がある?
前回までのコラムでは、「葬儀の形式」と「お墓の種類や特徴(供養)」についてお伝えしてきました。そこで今回は少し切り口を変え「葬儀社・葬儀屋の種類や選び方」をテーマに、それぞれの特徴や、「事前に葬儀社を選んでおくことの大切さ」についてもお話ししたいと思います。
葬儀に関わるさまざまなことを行なう葬儀社・葬儀屋ですが、「どんな種類があり」「どのような違いがあるか」は、意外と理解できていないかもしれません。まずは、葬儀社・葬儀屋の種類からみていきましょう。
■冠婚葬祭互助会・・・一定金額の積み立て(月掛金1,000円〜)を行なうことで、冠婚葬祭の際に割引などのサービスが受けられるシステムです。いざというときに備え少しずつ支払いを行なうことで、実際に使うときの負担が軽減されます。
●メリット:積み立てをしているので、急な出費に慌てることが少ない。会員特典がある。
●デメリット:積立金だけで葬儀を行うのは難しい。利用できるプランが限定されていることが多い。
■葬儀専門業者・・・葬儀のサービスを専門に提供する一般的な葬儀専門業者です。仕出し業者やギフト、霊柩車など関連する他社との連携や取り纏めも一括して行います。
●メリット:サービスに対して、融通が利く場合が多い。
●デメリット:葬儀社の数が多く、サービスの質や金額に差がある。(しっかりと葬儀社を選ばないと、希望に合わないことがある)
■葬儀仲介業者・・・自社では葬儀の実施は行わず、提携葬儀社や葬儀屋を紹介するサービスを行う業者です。コマーシャルや広告などで、名前や情報を目にしたことがある方も多いかもしれません。多くの場合、正式に契約が決まった段階で、紹介先の葬儀社・葬儀屋から仲介手数料を受け取る仕組みとなっています。
●メリット:低価格のプランがある。一度に複数の葬儀社を比較できる。
●デメリット:実際に対応する葬儀社がすぐに分からない。プラン以上のサービスを望むと、自由が利かないケースもある。
まずは、それぞれの特徴を知ろう
このように、葬儀社・葬儀屋は大きく「冠婚葬祭互助会」「葬儀専門業者」「葬儀仲介業者」と、こちらの3つに分けられます。
「冠婚葬祭互助会」は、会員になっていることで予め葬儀を依頼する先が決まっており、それが安心感につながるという声もあります。また、全国各地に運営会社があり、中には規模の大きな企業もあるため、斎場の設備が充実しているところが多いのも特徴です。
「葬儀専門業者」では、大手葬儀社、中小葬儀社の規模によっても特徴が異なります。「大手葬儀社」の場合は、大手ならでは実績や安定したスタッフの対応(マニュアル化に基づく)があげられるでしょう。大規模な葬儀の経験も豊富にあるので、会葬者の多い葬儀なども安心して任せることができます。
一方「中小葬儀社」では、大手と比較すると従業員の数が少ないため、受付時から対応まで同じスタッフが担当するケースが多くなります。一人ひとりに合わせたご提案など、応用が利く点も特徴です。弊社(横浜セレモ株式会社)はこちらに該当し、ご遺族に寄り添うサービスの提供ができる点を強みとしています。
また「葬儀仲介業者」では、他と比べると低価格で利用できる点が特徴です。先ほどもお伝えしたように、複数の葬儀社のプランが一気に見えるので、金額別、地域別など、条件にあった葬儀社を見つけだすこともできます。
事前に「葬儀社を決めておく」が大事な理由
このように見ていくと、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあることが分かると思います。金額的な面、対応の良さ、サービスの充実度など、どの点を重視したいかによって、選ぶ葬儀社・葬儀屋が決まってくるでしょう。
私は、ここ数年「葬儀の二極化」が進んでいると感じます。低予算で最低限のサービスで葬儀を行えれば良いという考え方と、それなりの予算をかけてこだわり、納得のいく葬儀を行いたいという考え方です。葬儀にどのぐらいの価値を感じるかは、個々に大きな差があります。だからこそ、ご自身の目でしっかりと見て納得した上で、葬儀社・葬儀屋を選んでほしいと思うのです。
たとえば、費用面もそれなりに抑えたいが、同時に柔軟性のあるサービスを希望していたとします。しかし、いざ葬儀が必要になった際には時間的な余裕もないことから、インターネットで安く利用できるところを見つけて、決定。ところが実際には希望しているサービスが思うように受けられず、予想外に費用が必要になった、などです。(例:ご遺体を安置したら通夜の当日まで対面できない、希望者の付き添いが出来ないなど)さらに、スタッフの対応自体にも不満を感じたというケースも……!
では、どうすればよいか? 答えは意外とシンプルで、事前に「葬儀社を決めておく」ことです。実際に葬儀社・葬儀屋についてしっかりと情報を収集し、葬儀社に足を運び、見積もりをとり、自身の希望と一致するかを確認する。これだけで、大きな安心感を得られるでしょう。さらには、事前相談をすることで費用はもちろん、時間的なコストを抑えられるといったメリットもあります。
「事前に葬儀社を決めておく」ことを、「縁起が悪い」と捉える方もいるかもしれません。しかし、これも大事な終活の一つです。そして、これらは決してマイナスなこと、悲しいことではありません。不安な気持ちを取り除き、毎日を楽しく生き生きと過ごすための前向きな終活の一つと捉え、ぜひ後悔しない「葬儀社選び」を行なっていただけたらと思います。