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耳より情報
2022年03月10日 [耳より情報]

プロの仕事道具<エアコン取り付け・工事編>

オーケストライフでは、皆さまのお役に立てるくらしや住まいの耳より情報を定期的に発信していきます。
今回は、冷暖房・電気設備工事から太陽光発電まで。8万件以上のエアコン工事実績をもつ株式会社ユウサービスの佐竹 雄が「プロの仕事道具<エアコン取り付け・工事編>」と題してお話しします。



2022年は、年明けから寒い日が続きましたね。3月になり暖かさを感じる日はあるものの、朝晩は冷え込みもあり、エアコンは活躍を続けていると思います。コロナ禍で在宅時間が増えたことで、エアコンの使用頻度は高まっているかもしれません。弊社でもこの1年、エアコンの取り付けや修理で、数多くのお客さま先を訪問しました。

エアコンの設置や修理には、あらゆる道具を使います。ということで、本ブログのテーマは、「プロの仕事道具<エアコン取り付け・工事編>」。いろいろと考えましたが、せっかくなので今回は、皆さんにとってあまり馴染みのない「仕事道具」を2つご紹介したいと思います。


最初に登場したのは、コチラ! タイトルにもある通り、「真空引き」の作業には欠かせない「真空ポンプ」です。

コラム20220310
真空ポンプ(業務用)


「真空引き」とは、エアコンを取り付ける際、室外機や室内機と配管の中に残った空気を吸い出し、配管の中を真空(乾燥)状態にする作業のことです。なぜ、そのような作業が必要かというと・・・?

配管の中に空気や水が残っていると、それが水蒸気や湿気となり、効率的にエアコンの風を運ぶことができない。つまり、エアコンが正常に作動せず、本来の機能が発揮されません。また、場合によっては故障の原因にもなります。そのためにも真空引きは、エアコンの設置前に、必要不可欠な作業となります。

上でご紹介した写真が「業務用」、下の写真が、「一般用(ルームエアコン用)」の真空ポンプです。

コラム20220310
真空ポンプ(一般用)※ゲージ付き  業務用に比べるとぐっと小型に!


電源(AC電源式/充電式)、排気量、排気速度(1分間に排気できる空気量)など、いくつかの種類があります。室外機の大きさや配管の長さも踏まえながら、最適な真空ポンプを選ぶことがポイントです。


次にご紹介するのは、「ガス回収機」です。エアコンの室内機と室外機の間には配管があり、この中に、”冷媒”と呼ばれるガスが入っています。エアコンを処分(または修理)する前には、この冷媒を出し切る必要があり、そのための回収機です。

コラム20220310
ガス回収機

※一般的に、ガス回収機を使用するのは「業務用エアコン」です。「ルームエアコン」ではガス回収機を使用せず、ポンプダウンにて室外機にガスを閉じ込めた後、リサイクル券で(処分場にて)処分されます。

機械には「圧力ゲージ」が付いているので、ガスの残量が分かります。室外機や配管から回収した冷媒ガスを回収ボンベに貯めていき、それを専門の回収業者へ引き取ってもらい破壊、または再利用となります。ガスの回収処理は、地球温暖化対策のためにも大事な作業です。

今回は、エアコンの設置や回収時の作業に欠かせない、2つの道具(機械)をご紹介しました。春が過ぎ初夏を感じるようになると、再びエアコンが大活躍する季節の到来です。今後もこれらの道具を大事にしながら、日々の業務に取り組みたいと思います。
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