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耳より情報
2021年10月29日 [耳より情報]

万が一の備えとセーフティネットづくりの大切さ

オーケストライフでは、皆さまのお役に立てるくらしや住まいの耳より情報を定期的に発信していきます。今回は、相続・遺言・老後の生活設計など困ったときのくらし安心まるごと相談窓口 司法書士法人あいおい総合事務所の清水 敏博が「万が一の備えとセーフティネットづくりの大切さ」と題して、お話しします。




今年も残すところ、あと2ヶ月余りとなりました。昨年に引き続き、新型コロナウイルスに振り回される1年でしたね。当事務所ではコロナ禍において、地域のみなさまから500件を超えるご相談を受け、アドバイスや問題解決に奔走してまいりました。

コロナ禍でのご相談は
@ 問題が起こってもぎりぎりまで先延ばし、慌ててご相談に来られた方
A 何か問題が起こる前に先を見越して早めにご相談(予防のための相談)に来られた方

と大きく二つのタイプに分かれます。

日常で起こる問題は、病気と同じです。適時適切な対策を取らず先延ばしにしてきた方ほど、問題が深刻化し、解決までに多くの時間や労力、費用がかかる傾向があります。なぜなら大抵の問題は、はじめは小さなものであっても、時間とともに問題が積み重なったり、1つの問題が派生的に他の問題を引き起こしたりして、時間の経過により徐々に大きくなるからです。
ご相談者の中には、「もう少し早く相談すれば良かった……。」と後悔される方もいらっしゃいます。

一方で、問題が顕在化する前から早めに相談し適切な対策を講じてきた方は、問題を未然に防ぐことができたり、早めに平穏な日常に戻れるようになっています。


コロナ禍のみならず、日本は災害大国でもあるので、万が一の出来事はこれからも起こるでしょう。また、交通事故や病気、親族・知人・第三者とのトラブルなど、思ってもみなかった出来事に巻き込まれるかもしれません。

変化が激しく、先の見通しがつきにくい時代なので、万が一の出来事への「備え」は今まで以上に重要となるでしょう。
また、たとえ備えていたとしても、すべてを回避するのは困難です。何かあっとときにサポートしてもらえるよう、日頃から親族や友人とまめに連絡を取り合って情報を共有したり、老後のためにお金や健康、介護への「備え」をしたり、すぐに相談できる専門家を見つけておくなど、独自の「セーフティネット」を整えておくことが大切です。


平時にはあまり考えなかった方も多いと思いますが、逆にコロナ禍での経験があったからこそ、少し先の将来を想像しながら、今、自分が置かれている状況を俯瞰的に見渡し、問題や心配の芽はないか? ある場合はどんな問題や心配なのか? 万が一の出来事があったとき際、連絡や相談できる相手はいるか?など考えてみてはいかがでしょうか?

このように、万が一の「備え」と「セーフティネット」を整えていくことが、日々の安心や気持ちのゆとりを生み、毎日の充実感につながっていくと思います。
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