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耳より情報
2023年03月15日 [耳より情報]

くらしの健康チェックのススメ

オーケストライフでは、皆さまのお役に立てるくらしや住まいの耳より情報を定期的に発信していきます。今回は、相続・遺言・老後の生活設計など困ったときのくらし安心まるごと相談窓口 司法書士法人あいおい総合事務所の清水 敏博が、「くらしの健康チェックのススメ」と題してお話しします。


近年、何らかの外的要因がきっかけで問題やトラブルが一気に顕在化し、慌てて私たちのもとにご相談に来られる方が増えています。しかし、問題やトラブルの芽を長期間放置し、その結果が目に見えるかたちで現れたときには複数のハードルが立ちはだかり、ほとんどのことは解決までに多くの時間や労力、費用がかかってしまいます。

私たちは日々の生活に追われて、目の前のことにばかり意識が向きがちです。何か起こるたびに慌てて急場しのぎの対応に終始していては、一向にくらしは安定しません。そうした事態を避けるため、今回オススメしたいのが、「くらしの健康チェック」です。

目の前のことにしっかり取り組むことは大切です。一方で、人はどうしても近視眼的になる癖があるので、問題やトラブルの芽はないかと定期的にチェックすることもとても重要です。

「時の経過」という要素も取り入れ、少し先の未来をイメージして、今のくらし全体を「鳥の目」のように見渡してみましょう。 これが「くらしの健康チェック」です。

しかし、「くらし全体を鳥の目のようにチェックしましょう!」と言っても、どうしたらよいか分からないという方も多いと思います。そんなときには、くらしの中で特に大切なキーワードである「お金」「健康」「住まい」「家族」、この4つの角度から見てもらうとよいでしょう。

例えば、「お金」という角度から見た場合。社会情勢やくらしの状況は日々変化しています。その一つの現象ともいえるインフレによる物価高騰は、当面収まりそうもありません。そこで、今の家計の現状を把握したうえで少し先の未来へとイメージを広げてみます。この先、どのような問題やトラブルが生じる可能性があるのか、それらをどのように予防すべきかとあれこれ考えてみるのです。このとき、エンディングノートやライフデザインノートを活用することも効果的です。

人の老いは避けられません。次に「健康」という角度から見てみましょう。
病気や介護が必要になった場合にどのような問題やトラブルが起こるのだろうかと、健康状態を踏まえたうえで少し先の未来へとイメージを膨らませるのです。

しかし、具体的な予防策まで一人で考えるのは難しく、専門的な知識が必要なケースもあります。今は行政、民間問わず、各所にさまざまな相談窓口が設置されていますので、一人で悩まずに身の回りの社会資源を上手に活用してみてください。

このように「くらしの健康チェック」を定期的に行いながら、問題やトラブルの芽を早期に見つけ、予防策を講じることが、普段のくらしの安心や充実につながります。

ここ数年で社会は一変し、これまで経験したことがないような大きな荒波が次から次へと私たちのくらしを襲っています。いつ来るかわからない荒波から自分たちの生活を防御するための防波堤を幾重にも築いておくことで、大切な家族やくらしを守ることができるのです。
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