耳より情報
2022年06月30日 [耳より情報]
塗装に関するQ&Aと施工事例
オーケストライフでは、皆さまのお役に立てるくらしや住まいの耳より情報を定期的に発信していきます。今回は、一級塗装技能士による外壁塗装の専門店株式会社功栄の名和 利夫が「塗装に関するQ&Aと施工事例」と題してお話しします。
弊社 株式会社功栄は、横浜市を中心に横須賀市・鎌倉市・逗子市・藤沢市で外壁塗装、屋根塗装を行っている一級塗装技能士在中の塗装の専門店です。「街のペンキ屋さん」のように親しみをもっていただきながら、住まいに合わせた丁寧で高品質な施工をモットーに、日々の業務に取り組んでいます。
しかし、一言で「家の塗装」といっても、馴染みが無い方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、私がこれまでの施工で印象に残ったことと、お客さまからの質問をご紹介し、少しでも塗装に興味を持っていただけたらと思います。
さっそくですが、お客さまとお話ししていると「そもそも、なぜ塗装をする必要があるの?」という質問をいただくことがあります。皆さんは、どうしてだと思いますか? もちろん、塗装をすれば見た目が美しくなるのは明らかです。しかし、“美しい”と感じるレベルは人によって差があり、「何年経ったら、必ず塗装をしなければいけない」という決まりもありません。
私がお客さまにお伝えしている答えは、「建物の寿命を延ばせる」 「二次災害を防げる」の二つです。
そもそも、塗装には、“外壁の耐久性を回復させる”という役目があるのをご存知でしょうか? 通常、外壁は時間の経過と共に塗装が剥がれていきます。耐久性が低下すると劣化が進み、ひび割れを引き起こすことも! このような状態の前に塗装を行うと、外壁の強度が回復し、雨風に負けないような、防水性能の強い外壁に戻るのです。
また、外壁のひび割れや塗装の劣化が進んでいくと、壁の内側に雨水が入り込み、下地の柱を腐らせてしまう、という事態も引き起こしてしまいます。壁の雨漏りは、外側のひび割れから判断するしかないため、分かりづらいかもしれません。以上のことから、外壁塗装には、雨漏りなどによる2次的被害の誘発を阻止する大切な役目もあります。
また、夏前のこの時期によくあるお問合せとしては、「遮熱塗料にすると、どんな点が良いですか?」というものです。「遮熱塗料」には、光や熱を吸収せずに「反射」や「放射」させる効果があります。
分かりやすく言うと・・・
たとえば夏の暑い時期、陽射しが家の屋根を照らし続けていても、遮熱塗料を使っていれば表面の温度が上がりにくくなるのです。よって、遮熱塗料により温度の上昇を防ぎ、劣化を抑えることができます。
屋根塗装の様子
ちなみに、「遮熱塗料を使っていれば、室内が涼しくなるんですよね?」と、勘違いされる方も多いのですが、屋根と天井の間には断熱材が入っているため、屋根の表面温度が変わっても、室内の温度が変わることはほとんどありません。その点だけ、ご認識いただければと思います。
通常は、戸建て住宅の塗装を請け負うことが多いのですが、ごくまれに公共施設の塗装を手掛けることもあります。ここ数年で最も印象に残っているのは、「日本武道館の擬宝珠(ぎぼし)」の塗装に携わったことです。「擬宝珠(ぎぼし)」とは、なだらかな八角形状の屋根の頂上に付いているもので、「たまねぎ」と称されることもあります。皆さんも、テレビの映像などで目にしたことがあるのではないでしょうか。
そんな、自分自身もよく知る建物の塗装ができるということで、依頼があったときはうれしさと同時に、「これは、しっかりやらなければ…!」と身の引き締まる思いでした。今でも、初日はとても緊張していたことを覚えています。
さらに、施工をおこなったのは3月。まさに卒業式のシーズンで、日本武道館では、連日大学の卒業式が開催されていました。その影響もあり、<施工時間は午後の4時間のみ>などの制限もありましたが、最終的にはお客さまにも満足いただくことができました。
大まかな工程は、このようになります。
@ 既に貼ってある金色のフィルムを剥がす
A 段差のある部分を平らにする
B 金粉を透明な塗料に混ぜて、塗っていく
C 色の調整をおこないながら、これを繰り返す
Bの 「金粉を透明な塗料に混ぜて塗っていく」という工程が、一番大変でもあり面白い部分でもありました。金粉は、透明な塗料に混ぜないと付着させることができません。しかし、初期の段階では、どんな色味になるかは全く想像がつかないのです。なぜならこの塗料の性質上、色を塗ってすぐには金色にならず、塗りながら徐々に金色へと染まっていくからです。
ひとまず金色になったとしても、仕上がりのイメージよりも黄色味が強い、明るすぎる、暗すぎる、などが繰り返されることに……! そんな試行錯誤の末、最終的にピッタリの色ができ、お客さまに喜んでいただけたときは、非常にうれしく達成感がありました。
その後、テレビで日本武道館が映ると「この擬宝珠を手掛けたんだ」と誇らしい気持ちにもなり、自分自身の実績としても大きな自信になったと感じています。
いかがでしたでしょうか。今回は、塗装のことを少しでも身近に感じていただけたらと思い、お客さまからの質問や施工事例についてお話ししました。これからも、高品質な塗装をお届けするとともに、 “安心”という商品もしっかりとお届けできるよう、取り組んでいきたいと思います。
なぜ、塗装が必要なのか?
弊社 株式会社功栄は、横浜市を中心に横須賀市・鎌倉市・逗子市・藤沢市で外壁塗装、屋根塗装を行っている一級塗装技能士在中の塗装の専門店です。「街のペンキ屋さん」のように親しみをもっていただきながら、住まいに合わせた丁寧で高品質な施工をモットーに、日々の業務に取り組んでいます。
しかし、一言で「家の塗装」といっても、馴染みが無い方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、私がこれまでの施工で印象に残ったことと、お客さまからの質問をご紹介し、少しでも塗装に興味を持っていただけたらと思います。
さっそくですが、お客さまとお話ししていると「そもそも、なぜ塗装をする必要があるの?」という質問をいただくことがあります。皆さんは、どうしてだと思いますか? もちろん、塗装をすれば見た目が美しくなるのは明らかです。しかし、“美しい”と感じるレベルは人によって差があり、「何年経ったら、必ず塗装をしなければいけない」という決まりもありません。
私がお客さまにお伝えしている答えは、「建物の寿命を延ばせる」 「二次災害を防げる」の二つです。
そもそも、塗装には、“外壁の耐久性を回復させる”という役目があるのをご存知でしょうか? 通常、外壁は時間の経過と共に塗装が剥がれていきます。耐久性が低下すると劣化が進み、ひび割れを引き起こすことも! このような状態の前に塗装を行うと、外壁の強度が回復し、雨風に負けないような、防水性能の強い外壁に戻るのです。
また、外壁のひび割れや塗装の劣化が進んでいくと、壁の内側に雨水が入り込み、下地の柱を腐らせてしまう、という事態も引き起こしてしまいます。壁の雨漏りは、外側のひび割れから判断するしかないため、分かりづらいかもしれません。以上のことから、外壁塗装には、雨漏りなどによる2次的被害の誘発を阻止する大切な役目もあります。
遮熱塗料を使うと、どんなメリットがある?
また、夏前のこの時期によくあるお問合せとしては、「遮熱塗料にすると、どんな点が良いですか?」というものです。「遮熱塗料」には、光や熱を吸収せずに「反射」や「放射」させる効果があります。
分かりやすく言うと・・・
たとえば夏の暑い時期、陽射しが家の屋根を照らし続けていても、遮熱塗料を使っていれば表面の温度が上がりにくくなるのです。よって、遮熱塗料により温度の上昇を防ぎ、劣化を抑えることができます。
ちなみに、「遮熱塗料を使っていれば、室内が涼しくなるんですよね?」と、勘違いされる方も多いのですが、屋根と天井の間には断熱材が入っているため、屋根の表面温度が変わっても、室内の温度が変わることはほとんどありません。その点だけ、ご認識いただければと思います。
誰もが知る”あの建築物”への塗装経験も!
通常は、戸建て住宅の塗装を請け負うことが多いのですが、ごくまれに公共施設の塗装を手掛けることもあります。ここ数年で最も印象に残っているのは、「日本武道館の擬宝珠(ぎぼし)」の塗装に携わったことです。「擬宝珠(ぎぼし)」とは、なだらかな八角形状の屋根の頂上に付いているもので、「たまねぎ」と称されることもあります。皆さんも、テレビの映像などで目にしたことがあるのではないでしょうか。
そんな、自分自身もよく知る建物の塗装ができるということで、依頼があったときはうれしさと同時に、「これは、しっかりやらなければ…!」と身の引き締まる思いでした。今でも、初日はとても緊張していたことを覚えています。
さらに、施工をおこなったのは3月。まさに卒業式のシーズンで、日本武道館では、連日大学の卒業式が開催されていました。その影響もあり、<施工時間は午後の4時間のみ>などの制限もありましたが、最終的にはお客さまにも満足いただくことができました。
大まかな工程は、このようになります。
@ 既に貼ってある金色のフィルムを剥がす
A 段差のある部分を平らにする
B 金粉を透明な塗料に混ぜて、塗っていく
C 色の調整をおこないながら、これを繰り返す
Bの 「金粉を透明な塗料に混ぜて塗っていく」という工程が、一番大変でもあり面白い部分でもありました。金粉は、透明な塗料に混ぜないと付着させることができません。しかし、初期の段階では、どんな色味になるかは全く想像がつかないのです。なぜならこの塗料の性質上、色を塗ってすぐには金色にならず、塗りながら徐々に金色へと染まっていくからです。
ひとまず金色になったとしても、仕上がりのイメージよりも黄色味が強い、明るすぎる、暗すぎる、などが繰り返されることに……! そんな試行錯誤の末、最終的にピッタリの色ができ、お客さまに喜んでいただけたときは、非常にうれしく達成感がありました。
その後、テレビで日本武道館が映ると「この擬宝珠を手掛けたんだ」と誇らしい気持ちにもなり、自分自身の実績としても大きな自信になったと感じています。
いかがでしたでしょうか。今回は、塗装のことを少しでも身近に感じていただけたらと思い、お客さまからの質問や施工事例についてお話ししました。これからも、高品質な塗装をお届けするとともに、 “安心”という商品もしっかりとお届けできるよう、取り組んでいきたいと思います。