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耳より情報
2021年07月16日 [耳より情報]

知っておきたい!介護保険を使った住宅改修の基礎知識

ドア
オーケストライフでは、皆さまのお役に立てるくらしや住まいの耳より情報を定期的に発信していきます。今回は、戸建てやアパートの建築から、住環境を快適にするためのリフォームまで有限会社 佃建設の佃 竜也が「知っておきたい!介護保険を使った住宅改修の基礎知識」についてお話しします。



皆さんは、要介護・要支援の認定を受けた方の生活を支援する「介護保険における住宅改修費の支給」についてご存知でしょうか。多くの方は、「住み慣れた家で長く暮らしたい」と願うもの。それを実現させるための一つが、こちらの介護保険によるサポートです。今回は、簡単な概要から手続きの流れ、弊社で担当する際のポイントなどについてご紹介します。

◆対象者となるのは?


要介護または要支援認定を受けた方で、自宅(在宅)で生活されている方
※住民票に記載されている住宅の改修が対象。新築や増改築は、原則として対象外です。

◆支払いは?


弊社は「横浜市の介護保険住宅改修受領委任払い取扱事業者」です。
弊社に依頼いただいた場合、お客さまは介護保険の自己負担分だけで済み、全額分の工事費用を支払う必要がございません。
*20万円(消費税含む)の改修費用を限度とし、横浜市が負担してくれます。
お客さまは介護保険の負担割合に応じた自己負担額となります。
 例)20万円(消費税含む)の改修:介護保険の負担割合と自己負担額
・1割負担の場合⇒2万円
・2割負担の場合⇒4万円
・3割負担の場合⇒6万円

※介護保険の負担割合は所得に応じて変わります。
※要介護区分が「3段階以上あがった場合」は、再度20万円の住宅改修費を利用できます。


◆どんな改修工事があるのか?


@手すりの設置・・・階段や廊下、浴室、トイレ、玄関まわりなど
A扉の変更・・・開き扉、引き戸、折り戸、ドアノブ交換など
B段差の解消・・・各所の敷居の平滑化やスロープの設置など
C便座の変更・・・和式便座から洋式への取り換え、高さの調整など
D移動を円滑にさせる為の変更・・・フローリングへの変更、滑り止め加工など
E上記の改修に付帯して必要となる改修(排水工事、壁や柱、床材の変更など)


大きくは、改修内容の相談→打合せ→事前申請→工事開始→事後手続きの流れとなります。

◆基本的な流れ(要介護の場合)


@ケアマネジャーに相談し、改修内容を検討
Aケアマネジャー、改修事業者、本人・ご家族との打ち合わせ(住居の現状を把握し、本人やご家族の希望を確認)
B改修事業者が見積書を作成
Cケアマネジャーが住宅改修理由書を作成し、必要書類(見積書、理由書、平面図、写真等)を市区町村に提出
D保険給付の許可が下りたら、工事開始
E工事終了後、改修費の領収書や費用内訳、工事改修前と後の写真を提出。その後、改修費の支給

◆基本的な流れ(要支援の場合)


@改修業者へ連絡(必要に応じて地域包括センターなどへ相談)
A改修事業者、本人・ご家族との打ち合わせ(住居の現状を把握し、本人やご家族の希望を確認)
B改修事業者が見積書を作成 
C※住宅改修理由書を作成し、必要書類(見積書、理由書、平面図、写真等)を市区町村に提出 
D保険給付の許可が下りたら、工事開始
E工事終了後、改修費の領収書や費用内訳、工事改修前と後の写真を提出。その後、改修費の支給
※要支援では担当のケアマネジャーさんが付かないため、申請書類に関する対応は、ご自身で行う必要があります。弊社では、書類の入手・作成も代行しますのでお気軽にご相談ください。


弊社では、実際にお客さまのご自宅へお伺いして行う現地調査とヒアリングの時間を何よりも大切にしています。

まずは部屋の中の手すりや家具などの“摩耗している箇所”や“手垢で汚れている箇所”の確認からスタート。それにより、日常的に手を付いたり、つかまったりする場所を認識することができます。

次に、自由に歩いていただき、「どこに触っているか」をチェック! その際は何も言わず、お客さまの動きや触る場所や触る位置(高さ)などを見ていきます。その方、その家にとってベストな環境を提供するには、この時間がとても大事です。

あるお客さまから、こんなご要望をいただいたことがあります。
「階段を上るときは横の手すりが必要だけど、下りる時は縦の手すりが欲しい」
若くて健康な方は、“目の前にある物”に触れば、それが “手すりの役目”を果たします。しかし、本当に手すりが必要な方にとっては、ちょうど良い場所と位置、角度に手すりがあることが、何よりも重要なのです。先ほどのお客さまの言葉は、私にそのことを改めて気づかせてくれました。そして、その方にとっての“最適な手すり”として私が取り付けたのが、コチラ(写真)の手すりです。
手すり
その後、お客さまからは「家の中で、安心して過ごせるようになりました」「見た目も触り心地も気に入っています」など、うれしい言葉をいただきました。

介護保険の住宅改修を請け負って改めて感じることは、「住み慣れた家で長く暮らせるこの大切さ」です。病気をしたり年齢を重ねたことで、それまで居心地の良かった家に不便さを感じるのは、とても残念なこと。私はそれらを解消し、再び快適な環境で過ごしていただけるよう、今後も全力で取り組みたいと思っています。

「まずは話を聞いてみたい」というだけでも構いません。ぜひ、オーケストライフ事務局までお気軽にお問合せください。
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