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耳より情報
2025年03月17日 [耳より情報]

後悔しない葬儀社・葬儀屋選びとは?

オーケストライフでは、皆さまのお役に立てるくらしや住まいの耳より情報を定期的に発信していきます。今回は故人様への”心を映す“式を形に 地域とともに歩む葬儀社 横浜セレモ株式会社の加藤 芳俊が「後悔しない葬儀社・葬儀屋選びとは?」と題して、お話しします。



「まだ両親は元気なのに、葬儀の準備なんて早いよね?」「終活はやっているけど、葬儀のことは一番あとで!」などの声を聞くことがあります。しかし、いざ”そのとき”がやってくると、「費用が予想以上に高額で驚いた」「希望するものと違った」など、後悔する方が多いのも事実です。

お祝いごととは違い、大事な人とのお別れは予期せぬ時にやってくるもの。だからこそ、事前に備えておくことが重要になるのです。かつてのコラムでも少しご紹介しましたが、今回は、その“備え”のベースとなる「葬儀社の違い(特徴)」について、改めて整理しながら、後悔しない葬儀社・葬儀屋選びのポイントについてご紹介してゆきます。

実は知っているようで「よく分からない」というのが、葬儀社・葬儀屋の種類です。大きく分けると、下記の3つに分類されます。

■冠婚葬祭互助会

・・・一定金額の積み立て(月掛金1,000円〜)を行なうことで、冠婚葬祭の際に割引などのサービスが受けられるシステムです。いざというときに備え少しずつ支払いを行なうことで、実際に使うときの負担が軽減されます。                        

■葬儀専門業者

・・・葬儀のサービスを専門に提供する一般的な葬儀専門業者です。仕出し業者やギフト、霊柩車など関連する他社との連携や取り纏めも一括して行います。

■葬儀仲介業者

・・・近年、コマーシャルや広告などで、名前や情報をよく目にするようになったのがコチラです。自社で葬儀は行わず、提携葬儀社や葬儀屋を紹介するサービスを行います。多くの場合、正式に契約が決まった段階で、紹介先の葬儀社・葬儀屋から仲介手数料を受け取る仕組みとなっています。



「冠婚葬祭互助会」「葬儀専門業者」「葬儀仲介業者」という大きな分類が分かったところで、次にそれぞれの特徴やメリット・デメリットについて見ていきましょう。

1.「冠婚葬祭互助会」

会員になっていることで予め葬儀を依頼する先が決まっており、それが安心感につながるという声があります。また、全国各地に運営会社があり、中には規模の大きい企業もあるため、斎場の設備が充実しているところもあります。

●メリット:積み立てをしているので、急な出費に慌てることが少ない。会員特典がある。
葬儀のみならず、ほかの冠婚葬祭(結婚式など)に利用できる場合もある。
●デメリット:積立金だけで葬儀を行うのは難しい(掛金に利息は発生しない)。利用できるプランが限定されていることが多い。



2.「葬儀専門業者」

大手葬儀社、中小葬儀社の規模によっても特徴が異なります。
大手葬儀社」の場合は、大手ならでは実績や安定したスタッフの対応(マニュアル化に基づく)があげられるでしょう。大規模な葬儀の経験も豊富にあるので、会葬者の多い葬儀なども安心して任せることができます。

中小葬儀社」では、大手と比較すると従業員の数が少ないため、受付時から対応まで同じスタッフが担当するケースが多くなります。一人ひとりに合わせたご提案など、応用が利く点も特徴です。弊社(横浜セレモ株式会社)はこれに該当し、ご遺族に寄り添うサービスの提供ができる点を強みとしています。

●メリット:サービスに対して個別の対応が可能であったり、融通が利く場合が多い。
●デメリット:葬儀社の数が多く、サービスの質や金額に差がある。(しっかりと葬儀社を選ばないと、希望に合わないことがある)葬儀社の規模が小さい場合、マンパワーが不足し、大きな葬儀を扱えないケースもある。



3.「葬儀仲介業者」

他と比べると低価格で利用できる点が特徴です。複数の葬儀社のプランが一気に見えるので、金額別、地域別など、条件にあった葬儀社を見つけだすこともできます。

●メリット:低価格のプランがある。一度に複数の葬儀社を比較できる。
●デメリット:初回の受付者、打ち合わせ担当者、当日担当者などが(基本的に)別のため、要望が上手く伝わらないケースがある。プランがパッケージ化されており、型通りで個別のアレンジ(リクエストへの対応)が難しい場合が多い。



それぞれの特徴が分かったところで、「自分はどの部分を大事にしたいのか?」ということに目を向けてみます。価格なのか、葬儀社の対応なのか、故人や家族の想いを反映してくれるところなのか、大手(規模)なのか、など。そうすると、自然に<選ぶ先>が絞られてきます。

さらに選ぶ上で必要なのが、事前に見積りを取ること、見学に行くこと。何よりも、自らの”目“で見ることが大事になります。どの業界にも言えることですが、見積りは必ず複数社でとっておきましょう。少しでも違和感を覚えた際は、遠慮せず「なぜこの金額になるのか?」について、先方に質問することをおススメします。

たとえば一言で「家族葬」といっても、目にしている広告(パンフレット等)に中身までが細かく提示されているとは限りません。極端な例で言うと、通夜や葬儀・告別式を省略して火葬のみを行う「火葬式(直送)」も、ある意味「家族葬」として提示しているケースも……!

大事な家族が亡くなり、内容を理解しないまま(葬儀の)打ち合わせが開始。「家族葬」のプランには最低限のものしかなかったため、必要なものをオプションとして付け加えていったところ、「予想より高額になってしまった」という話しを聞いたこともあります。

「事前に葬儀社を選ぶ」ことを、「縁起が悪い」と捉える方もいるかもしれません。しかし、これも大事な終活の一つです。不安な気持ちを取り除き、毎日を楽しく生き生きと過ごすための前向きな終活の一つと捉え、ぜひ後悔しない「葬儀社選び」を行なっていただけたらと思います。
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