耳より情報
2024年02月15日 [耳より情報]
知っていますか?「トコジラミ」。その特徴と対策は?
オーケストライフでは、皆さまのお役に立てるくらしや住まいの耳より情報を定期的に発信していきます。今回は、人と環境へのやさしさを大切に。害虫駆除のプロ 株式会社富士消毒の重岡 雅也が「知っていますか?『トコジラミ』。その特徴と対策は?」と題してお話しします。
※以下、コラム内には「トコジラミ」の画像がございます。苦手な方は閲覧の際ご注意ください。
※株式会社富士消毒(戸塚区)は、公益社団法人神奈川県ペストコントロール協会 感染症予防衛生隊として、デング熱、豚コレラ、鳥インフルエンザなどの感染症に対する消毒業務にも従事。オーケストライフにおいても、コロナウイルス感染症対策実行委員長として「感染拡大予防ガイドライン」を監修しています。
皆さんは、「トコジラミ」という害虫をご存知でしょうか? 昨年から日本でも被害が徐々に拡大しているので、ニュースなどで目にした方もいるかもしれません。旅先から持ち込まれるケースが多く、新型コロナウイルスの規制緩和も影響し、トコジラミによる被害の報告が増加。昨今弊社でも、トコジラミの駆除依頼件数は増えております。
そこで今回は、トコジラミの実態をお知らせすると共に、注意すべき点などもあわせてお話ししたいと思います。
まずは、トコジラミの正体についてみていきましょう。名前はシラミですが、分類学的にはカメムシの仲間。(褐色で丸く扁平な形。体長は5〜8mm程で肉眼でも確認可)。主に栄養源としているのが人の血液ですが、動物(ウサギやネズミ、小鳥など)からも吸血します。
トコジラミ(トコ=床)ということで、就寝中に布団やベッドに付着し刺されるケースがほとんどです。明るい所は苦手なため、日中はベッドや床下などに隠れ、夜になると人を目掛けて動きます。想像しただけでも、ちょっとゾッとしますね。
特徴は、繁殖率の高さと“飢え”に強いこと。まったく吸血しない状態が数ヶ月続いても、しっかり生存しているというのです。中には、1年生きているトコジラミもいるようなので、しばらく空室になっていた部屋にじっと潜んでいた、などの恐ろしいケースも……! では次に、実際「トコジラミが私たちにどんな害を与えるのか?」をみていきましょう。
トコジラミが潜む場所はベッドや布団、マットレスなどの寝具、家の中にあるカーテンや布、衣類など。ベッドと壁の間、家具の隙間、衣類ケースの中、ソファーの裏などに潜んでいる場合もあります。
よくあるケースとしては、旅先の宿泊施設から気づかずに持ち帰り、トコジラミが家の中へ。そして、徐々に繁殖していくパターンです。たとえば、宿泊していたホテルのベッドにトコジラミがいて、そのまま洋服やカバンの中に入ってしまい、被害が広がっていく……。私たちの身近なモノに入り込み、あちこちに広がるなんて本当に厄介な害虫です。
では、寝ている間に刺されてしまったら、いったいどうなるのでしょうか? まずは体に付き吸血します。刺されるのが初めてであれば、あまりかゆみを感じないようですが、複数回に及ぶと体内に抗体が形成されて、かゆみが増していくようです。
実際に刺された方に聞くと、「これまでに経験したことのない、激しいかゆみだった」「かゆくて搔き過ぎてしまい、皮膚が傷だらけになった」などの声も……! 中には不眠症や発熱、神経障害などの症状が見られる場合もあるようです。
何よりも、「トコジラミを外から持ち込ませないこと」が、最善の策と言えます。旅行などで宿泊したら、使用するベッドの隅やマットレス、やソファー、カーテンなどをチェックすること。特にカーテンは、上のヒダの部分に付きやすいようです。布団やシーツなどは毎日交換しているので安心ですが、日常的に交換しない寝具や家具には注意が必要でしょう。
チェック時は、まず黒色の糞(黒く点々とし排泄物)を探します。荷物に付着することを防ぐためにも、直置きは避けラックや机などを利用するのもオススメです。糞や卵、死骸などを発見した際は、すぐにホテルや宿泊施設の受付に連絡を! 現在は、このような害虫発生時の対策は練られていますので、スムーズに対応してくれるでしょう。
また、家族や家に遊びに来た人が、外出先から自宅へ持ち込んでしまったケースもあります。その場合は、通常よりも掃除を念入りに! 壁の隙間や壁面なども含め、「トコジラミが侵入していないか?」のチェックをしっかりおこなうことが大事です。
トコジラミの駆除については、基本的に弊社のような専門業者がおこないます。トコジラミは、薬剤の効果はあるものの抵抗性をもっているので、せっかくの薬が効かなくなることも懸念されました。そこで薬剤のローテーションをおこない、毎年同じ薬剤を使わないことで、免疫力を突破させるなど工夫しています。「1匹でも見かけたら、放置せず直ぐに連絡を」がポイントです!
※弊社では、<1回目の駆除→2週間あける→2回目の駆除>という流れで実施し、1ヶ月程かけて対応します。(発生した部屋以外にも影響があることを踏まえ、このようなスケジュールとしています)
いかがでしたでしょうか? 今回は「トコジラミ」について、その実態や対策などをお話ししました。トコジラミは厄介な害虫ですが、本ブログを通じて、その正体や特徴を知って意識するだけでも、大きな“備え”になるでしょう。万が一、トコジラミの駆除が必要になった場合はもちろん、疑問や気になる点がある際も、オーケストライフまでお気軽にご連絡ください。
※以下、コラム内には「トコジラミ」の画像がございます。苦手な方は閲覧の際ご注意ください。
※株式会社富士消毒(戸塚区)は、公益社団法人神奈川県ペストコントロール協会 感染症予防衛生隊として、デング熱、豚コレラ、鳥インフルエンザなどの感染症に対する消毒業務にも従事。オーケストライフにおいても、コロナウイルス感染症対策実行委員長として「感染拡大予防ガイドライン」を監修しています。
トコジラミってどんな虫?
そこで今回は、トコジラミの実態をお知らせすると共に、注意すべき点などもあわせてお話ししたいと思います。
まずは、トコジラミの正体についてみていきましょう。名前はシラミですが、分類学的にはカメムシの仲間。(褐色で丸く扁平な形。体長は5〜8mm程で肉眼でも確認可)。主に栄養源としているのが人の血液ですが、動物(ウサギやネズミ、小鳥など)からも吸血します。
トコジラミ
トコジラミ(トコ=床)ということで、就寝中に布団やベッドに付着し刺されるケースがほとんどです。明るい所は苦手なため、日中はベッドや床下などに隠れ、夜になると人を目掛けて動きます。想像しただけでも、ちょっとゾッとしますね。
特徴は、繁殖率の高さと“飢え”に強いこと。まったく吸血しない状態が数ヶ月続いても、しっかり生存しているというのです。中には、1年生きているトコジラミもいるようなので、しばらく空室になっていた部屋にじっと潜んでいた、などの恐ろしいケースも……! では次に、実際「トコジラミが私たちにどんな害を与えるのか?」をみていきましょう。
トコジラミはどんな害を及ぼすの?
マットレス側面に付着した卵、脱皮殻、成虫
よくあるケースとしては、旅先の宿泊施設から気づかずに持ち帰り、トコジラミが家の中へ。そして、徐々に繁殖していくパターンです。たとえば、宿泊していたホテルのベッドにトコジラミがいて、そのまま洋服やカバンの中に入ってしまい、被害が広がっていく……。私たちの身近なモノに入り込み、あちこちに広がるなんて本当に厄介な害虫です。
では、寝ている間に刺されてしまったら、いったいどうなるのでしょうか? まずは体に付き吸血します。刺されるのが初めてであれば、あまりかゆみを感じないようですが、複数回に及ぶと体内に抗体が形成されて、かゆみが増していくようです。
実際に刺された方に聞くと、「これまでに経験したことのない、激しいかゆみだった」「かゆくて搔き過ぎてしまい、皮膚が傷だらけになった」などの声も……! 中には不眠症や発熱、神経障害などの症状が見られる場合もあるようです。
刺された腕は、このような状態に!
どんな対応、対策をすれば良い?
チェック時は、まず黒色の糞(黒く点々とし排泄物)を探します。荷物に付着することを防ぐためにも、直置きは避けラックや机などを利用するのもオススメです。糞や卵、死骸などを発見した際は、すぐにホテルや宿泊施設の受付に連絡を! 現在は、このような害虫発生時の対策は練られていますので、スムーズに対応してくれるでしょう。
トコジラミの血糞
また、家族や家に遊びに来た人が、外出先から自宅へ持ち込んでしまったケースもあります。その場合は、通常よりも掃除を念入りに! 壁の隙間や壁面なども含め、「トコジラミが侵入していないか?」のチェックをしっかりおこなうことが大事です。
トコジラミの駆除については、基本的に弊社のような専門業者がおこないます。トコジラミは、薬剤の効果はあるものの抵抗性をもっているので、せっかくの薬が効かなくなることも懸念されました。そこで薬剤のローテーションをおこない、毎年同じ薬剤を使わないことで、免疫力を突破させるなど工夫しています。「1匹でも見かけたら、放置せず直ぐに連絡を」がポイントです!
※弊社では、<1回目の駆除→2週間あける→2回目の駆除>という流れで実施し、1ヶ月程かけて対応します。(発生した部屋以外にも影響があることを踏まえ、このようなスケジュールとしています)
駆除の様子
いかがでしたでしょうか? 今回は「トコジラミ」について、その実態や対策などをお話ししました。トコジラミは厄介な害虫ですが、本ブログを通じて、その正体や特徴を知って意識するだけでも、大きな“備え”になるでしょう。万が一、トコジラミの駆除が必要になった場合はもちろん、疑問や気になる点がある際も、オーケストライフまでお気軽にご連絡ください。