耳より情報
2022年05月16日 [耳より情報]
「家じまい」でシニアの暮らしが豊かに?
オーケストライフでは、皆さまのお役に立てるくらしや住まいの耳より情報を定期的に発信していきます。今回は、地域の頼れる不動産アドバイザー トラストバンク株式会社の齋藤 健児が「『家じまい』でシニアの暮らしが豊かに?」と題して、お話しします。
突然ですが、皆さんは老後の資金計画を立てていますか? すでに実行しているという方の中には、「自宅を売却する」という形を選んだ方もいるかもしれません。しかし、資金を得る方法には、「自宅を売却しない」という選択肢もあるんです。
ご存知の方も多いと思いますが、それは「賃貸に出す」という方法です。これにより家賃収入を得ながら、自分に合う賃貸マンションなどへ住み替えることができます。ここでの一番のポイントは、「定期的に一定の収入を得られる」ということです。
毎月決まった日に一定の収入が入るということは、気持ちの面でも安心ですよね。(ちなみに、条件の中に「ペット飼育可」とすると、希望者の数が増える可能性があります)。
また、賃貸に出すメリットは他にもあるんです。「子どもが家を出たので、現在は夫婦2人暮らし。使っていない部屋が多く、掃除が大変」「1人で暮らしているのに、家が広くて寂しい」など、状況の変化に応じて住まいを見直すことで、生活がより快適になるでしょう。
まずは賃貸に出し、数年後に売却するという方法もあります。いずれにしても老後の資金計画の一環として、「自宅を売る」「自宅を貸す」の選択は、しっかりと情報を集めて専門家に相談し、自身が納得した上で決めましょう。
自宅売却を決めた場合、「いくらで売れるのか?」は、最も気になる部分でしょう。まずは、不動産会社へ査定を依頼しますが、そこで認識するべきは「売却金額から諸費用が引かれる」という点。不動産の売却金額が、そのまま手取り金額にはならないということです。
主に、以下の内容が諸費用として引かれます。
●仲介手数料
●測量費用:隣地との境界や面積を確定させる場合に必要
●住宅ローン:ローンが残っている際は、借入金の返済や抵当権を抹消する手続きが必要
※そのほかに、室内や敷地内不用品の処分費、印紙税(契約書に貼付)や所得税・住民税(売却に伴う譲渡益が出た場合など
自宅の売却金額からこれらの諸費用が引かれ、さらに住み替えによって多くの費用(自宅の修繕代、及び引っ越しに関する諸々の費用)が必要になります。そうなると、「売却金額は納得したものだったが、手元に残る金額が少なくて愕然とした」という声もよく耳にします。予め、不動産売却の金額=(イコール)手取りではないという点を認識しておきましょう。
また、もう一つお伝えしたいのは「売買契約書」の重要性です。もし紛失してしまった場合、自宅の売却はできないのでしょうか? 答えは「NO」。売買契約書が無くても、自宅の売却は可能です。ただし、不利益を被る可能性があります。
それは、家の取得費(売却価格から不動産を手に入れるときにかかった費用)が「売却価格の5%」と決まっているためです。取得費が安くなることで利益が多くなり、税金が高額になります。これらの面からも、自宅の売却が決まったら「売買契約書」の有無を確認しておきましょう。
最後にお話したいのは、実際に自宅の売却が決まった際、気を付けるべきこと。これは、とても基本的なことですが、「契約内容が理解でいないまま、安易に契約を結ばない」という点です。
自宅の売却をするにあたっては、実に細かい契約内容を把握する必要があります。先ほどの金額(経費等)の面はもちろん、売主としての立場でしっかりと考え、分からない点は業者に確認し、納得の上で契約を進めることが大切です。お客さまの中には、「数年前に自宅を売却したが、契約内容がよく分からないままおこない、今では後悔している」という方もいました。
たとえば私の場合、ご高齢の方が売却の相談にいらした際、可能であればお子さまや、別のご家族に説明する時間を設け、次のステップ(手続きなど)に進む場合でも、1週間〜10日ほど時間を空けるようにしています。
お客さまの多くは、打合せ後に必ず質問や疑問点が生じ、中にはご家族や友人に相談するケースもあります。ご自身で納得して内容を整理する。それには、ある程度の時間が必要だと考えているためです。
家の住み替えは、終活を踏まえた片付けのきっかけにもなります。実際、私のお客さまからも、「体が元気なうちに、家の中の断捨離ができてよかった」「引っ越しが決まったことで、後回しにしていた片付けができた」などの声を聞くことがありました。
このように「家じまい」は、老後の資金を確保して豊かになるだけでなく、住み替えによって快適な暮らしとなり、心も豊かにしてくれるのかもしれませんね。
老後の資金の一環として、自宅の売却をお考えの方。今は具体的な計画が無い場合でも、住み替えに関するご質問やご相談がある方は、オーケストライフまでお気軽にご連絡ください。
老後資金計画の一環として「自宅の売却」は有効か?
突然ですが、皆さんは老後の資金計画を立てていますか? すでに実行しているという方の中には、「自宅を売却する」という形を選んだ方もいるかもしれません。しかし、資金を得る方法には、「自宅を売却しない」という選択肢もあるんです。
ご存知の方も多いと思いますが、それは「賃貸に出す」という方法です。これにより家賃収入を得ながら、自分に合う賃貸マンションなどへ住み替えることができます。ここでの一番のポイントは、「定期的に一定の収入を得られる」ということです。
毎月決まった日に一定の収入が入るということは、気持ちの面でも安心ですよね。(ちなみに、条件の中に「ペット飼育可」とすると、希望者の数が増える可能性があります)。
また、賃貸に出すメリットは他にもあるんです。「子どもが家を出たので、現在は夫婦2人暮らし。使っていない部屋が多く、掃除が大変」「1人で暮らしているのに、家が広くて寂しい」など、状況の変化に応じて住まいを見直すことで、生活がより快適になるでしょう。
まずは賃貸に出し、数年後に売却するという方法もあります。いずれにしても老後の資金計画の一環として、「自宅を売る」「自宅を貸す」の選択は、しっかりと情報を集めて専門家に相談し、自身が納得した上で決めましょう。
不動産売却の金額=(イコール)手取りではない?
自宅売却を決めた場合、「いくらで売れるのか?」は、最も気になる部分でしょう。まずは、不動産会社へ査定を依頼しますが、そこで認識するべきは「売却金額から諸費用が引かれる」という点。不動産の売却金額が、そのまま手取り金額にはならないということです。
主に、以下の内容が諸費用として引かれます。
●仲介手数料
●測量費用:隣地との境界や面積を確定させる場合に必要
●住宅ローン:ローンが残っている際は、借入金の返済や抵当権を抹消する手続きが必要
※そのほかに、室内や敷地内不用品の処分費、印紙税(契約書に貼付)や所得税・住民税(売却に伴う譲渡益が出た場合など
自宅の売却金額からこれらの諸費用が引かれ、さらに住み替えによって多くの費用(自宅の修繕代、及び引っ越しに関する諸々の費用)が必要になります。そうなると、「売却金額は納得したものだったが、手元に残る金額が少なくて愕然とした」という声もよく耳にします。予め、不動産売却の金額=(イコール)手取りではないという点を認識しておきましょう。
また、もう一つお伝えしたいのは「売買契約書」の重要性です。もし紛失してしまった場合、自宅の売却はできないのでしょうか? 答えは「NO」。売買契約書が無くても、自宅の売却は可能です。ただし、不利益を被る可能性があります。
それは、家の取得費(売却価格から不動産を手に入れるときにかかった費用)が「売却価格の5%」と決まっているためです。取得費が安くなることで利益が多くなり、税金が高額になります。これらの面からも、自宅の売却が決まったら「売買契約書」の有無を確認しておきましょう。
いざ売却! 契約前に気をつけるべきポイントは?
最後にお話したいのは、実際に自宅の売却が決まった際、気を付けるべきこと。これは、とても基本的なことですが、「契約内容が理解でいないまま、安易に契約を結ばない」という点です。
自宅の売却をするにあたっては、実に細かい契約内容を把握する必要があります。先ほどの金額(経費等)の面はもちろん、売主としての立場でしっかりと考え、分からない点は業者に確認し、納得の上で契約を進めることが大切です。お客さまの中には、「数年前に自宅を売却したが、契約内容がよく分からないままおこない、今では後悔している」という方もいました。
たとえば私の場合、ご高齢の方が売却の相談にいらした際、可能であればお子さまや、別のご家族に説明する時間を設け、次のステップ(手続きなど)に進む場合でも、1週間〜10日ほど時間を空けるようにしています。
お客さまの多くは、打合せ後に必ず質問や疑問点が生じ、中にはご家族や友人に相談するケースもあります。ご自身で納得して内容を整理する。それには、ある程度の時間が必要だと考えているためです。
家の住み替えは、終活を踏まえた片付けのきっかけにもなります。実際、私のお客さまからも、「体が元気なうちに、家の中の断捨離ができてよかった」「引っ越しが決まったことで、後回しにしていた片付けができた」などの声を聞くことがありました。
このように「家じまい」は、老後の資金を確保して豊かになるだけでなく、住み替えによって快適な暮らしとなり、心も豊かにしてくれるのかもしれませんね。
老後の資金の一環として、自宅の売却をお考えの方。今は具体的な計画が無い場合でも、住み替えに関するご質問やご相談がある方は、オーケストライフまでお気軽にご連絡ください。