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2021年06月20日 [耳より情報]
税理士が伝えたい! 事業承継や相続におけるアドバイス
オーケストライフでは、皆さまのお役に立てるくらしや住まいの耳より情報を定期的に発信していきます。
今回は、税務全般から不動産活用や事業再生に関わる経営コンサルティングまで加藤税務会計事務所の加藤 博明による「税理士が伝えたい! 事業承継や相続におけるアドバイス」をお届けします。
皆さん、こんにちは! 税理士の加藤です。私は、相続税や財産分割対策のご提案や不動産の有効活用、事業再生や事業承継に関わるコンサルティングなどを中心とした業務に携わっています。今回は事業承継や相続の案件を通じ、改めて「皆さんにお伝えしたい」と感じたことをお話しします。
先日、ある自動車部品会社から事業承継についての相談を受けました。社員8名と小規模ですが、設立から40年もの歴史があり、アットホームな雰囲気が特長の会社です。
※事業承継=会社の経営を後継者に引き継ぐこと
昨年、社長が体調を崩してお亡くなりになりました。しばらくは奥様が業務を引き継いでいましたが、年齢的にも厳しいという判断から、事業承継を行うことを決意。従業員の中に勤続年数30年以上の方がいるということで、その方へ株を譲ることになりました。さっそく諸々の手続きを進めていましたが、実は一つ気になることがあったのです。
それは、建物(会社)の構造についてです。1階が事務所兼工場、2階が社長と奥様の住居スペースですが、入口部分は共用となっていて、1階と2階で自由に行き来が出来る形。当然、使っている鍵も同じものになります。
会社を譲ることに決めた今、この状態を続けるのはさすがに問題だろうと感じ、私はその辺りを奥様へ伝えることに……! ところが「従業員とは家族同然の仲だし、トラブルは一度もないから、このままでも良いのでは?」との返答でした。
もちろん、そんな奥様の気持ちも十分に理解できます。しかし、もしトラブルが発生したらどうでしょう。
万が一、事務所や工場で何かが紛失した場合、今後は部外者となった奥様が疑われてしまう可能性があります。そこで私は、「信頼関係とセキュリティ面は別に考える必要がある」という点をお伝えし、以下の提案を進めることになりました。
◆自宅と事務所の入口を分ける
◆事務所の鍵はカード式に変更(セキュリティ面の強化)
◆鍵・防犯に関する一連の作業は、オーケストライフで対応(有限会社ロックセキュリティムラマツとの連携)
大切なのは、「親しき仲にも礼儀あり」の意識を忘れないという部分です。事業承継に限らず、相手がいて何らかの手続きを進める場合、関係性が良好なほど意識が緩みがちになるもの。それが、後になって大きなトラブルに発展する場合もあります。だからこそ今回もその部分を再度お伝えし、上記の提案をした上で必要な工事等を行いました。
その結果、奥様からは『以前より使い勝手がよくなった』と、とても気に入ってもらうことができました。さらに、会社を引き継いだ従業員の皆さんからも『実は、鍵の件は前から気になっていたんです。でも、社長や奥さんが家族同様に接してくれていたこともあり、上手く言い出せなかったので、本当に助かりました』と感謝されました。
オーケストライフでは、くらしや住まいに関するさまざまなお困りごとを“丸ごと解決”する点が強みです。今回も事業承継(税理士)と鍵・防犯のサービスがタッグを組み、スピーディーに対応させていただきました。
また、信頼している家族間であっても、金銭などが関わる場合は「しっかりと管理をしてほしい」と思っています。
例えば、高齢の両親に変わって子どもがお金を管理する場合、銀行で現金を引き出し、必要な支払いや買い物をして終わり。という方が意外と多いのです。本来お金を管理するならば、領収書やレシートを保管し、現金の流れを記載する必要があります。子どもが1人の場合はまだ良いかもしれませんが、兄弟がいる場合、こういったお金の部分は、トラブルに発展する可能性が非常に高いのです。
これは、相続の話し合いの場でよく起こりうるケースです。お金を管理していなかった相手から、「お母さんのお金を勝手に使っていたでしょう?」などと責められた場合、そのような事実がなかったとしても、記録が無ければ証明することはできません。
このようなトラブルを避けるため、面倒であってもエビデンスを残すことが重要です。そして私は、こういった対応と意識が、必ず大事な人たちとの良好な関係に繋がると思っています。
オーケストライフでは、くらしや住まいに関するお困りごとはもちろん、日々の生活の中で感じた、ちょっとした疑問や相談にも応じております。ぜひ、お気軽にご連絡ください。
※プライバシー保護の為、お客様情報の一部の表現を変更させて頂いております。
今回は、税務全般から不動産活用や事業再生に関わる経営コンサルティングまで加藤税務会計事務所の加藤 博明による「税理士が伝えたい! 事業承継や相続におけるアドバイス」をお届けします。
皆さん、こんにちは! 税理士の加藤です。私は、相続税や財産分割対策のご提案や不動産の有効活用、事業再生や事業承継に関わるコンサルティングなどを中心とした業務に携わっています。今回は事業承継や相続の案件を通じ、改めて「皆さんにお伝えしたい」と感じたことをお話しします。
信頼している従業員への事業承継
先日、ある自動車部品会社から事業承継についての相談を受けました。社員8名と小規模ですが、設立から40年もの歴史があり、アットホームな雰囲気が特長の会社です。
※事業承継=会社の経営を後継者に引き継ぐこと
昨年、社長が体調を崩してお亡くなりになりました。しばらくは奥様が業務を引き継いでいましたが、年齢的にも厳しいという判断から、事業承継を行うことを決意。従業員の中に勤続年数30年以上の方がいるということで、その方へ株を譲ることになりました。さっそく諸々の手続きを進めていましたが、実は一つ気になることがあったのです。
それは、建物(会社)の構造についてです。1階が事務所兼工場、2階が社長と奥様の住居スペースですが、入口部分は共用となっていて、1階と2階で自由に行き来が出来る形。当然、使っている鍵も同じものになります。
会社を譲ることに決めた今、この状態を続けるのはさすがに問題だろうと感じ、私はその辺りを奥様へ伝えることに……! ところが「従業員とは家族同然の仲だし、トラブルは一度もないから、このままでも良いのでは?」との返答でした。
「親しき仲にも礼儀あり」が大事な理由
もちろん、そんな奥様の気持ちも十分に理解できます。しかし、もしトラブルが発生したらどうでしょう。
万が一、事務所や工場で何かが紛失した場合、今後は部外者となった奥様が疑われてしまう可能性があります。そこで私は、「信頼関係とセキュリティ面は別に考える必要がある」という点をお伝えし、以下の提案を進めることになりました。
◆自宅と事務所の入口を分ける
◆事務所の鍵はカード式に変更(セキュリティ面の強化)
◆鍵・防犯に関する一連の作業は、オーケストライフで対応(有限会社ロックセキュリティムラマツとの連携)
大切なのは、「親しき仲にも礼儀あり」の意識を忘れないという部分です。事業承継に限らず、相手がいて何らかの手続きを進める場合、関係性が良好なほど意識が緩みがちになるもの。それが、後になって大きなトラブルに発展する場合もあります。だからこそ今回もその部分を再度お伝えし、上記の提案をした上で必要な工事等を行いました。
その結果、奥様からは『以前より使い勝手がよくなった』と、とても気に入ってもらうことができました。さらに、会社を引き継いだ従業員の皆さんからも『実は、鍵の件は前から気になっていたんです。でも、社長や奥さんが家族同様に接してくれていたこともあり、上手く言い出せなかったので、本当に助かりました』と感謝されました。
オーケストライフでは、くらしや住まいに関するさまざまなお困りごとを“丸ごと解決”する点が強みです。今回も事業承継(税理士)と鍵・防犯のサービスがタッグを組み、スピーディーに対応させていただきました。
トラブル防止の意識は “家族間” でも同様に
また、信頼している家族間であっても、金銭などが関わる場合は「しっかりと管理をしてほしい」と思っています。
例えば、高齢の両親に変わって子どもがお金を管理する場合、銀行で現金を引き出し、必要な支払いや買い物をして終わり。という方が意外と多いのです。本来お金を管理するならば、領収書やレシートを保管し、現金の流れを記載する必要があります。子どもが1人の場合はまだ良いかもしれませんが、兄弟がいる場合、こういったお金の部分は、トラブルに発展する可能性が非常に高いのです。
これは、相続の話し合いの場でよく起こりうるケースです。お金を管理していなかった相手から、「お母さんのお金を勝手に使っていたでしょう?」などと責められた場合、そのような事実がなかったとしても、記録が無ければ証明することはできません。
このようなトラブルを避けるため、面倒であってもエビデンスを残すことが重要です。そして私は、こういった対応と意識が、必ず大事な人たちとの良好な関係に繋がると思っています。
オーケストライフでは、くらしや住まいに関するお困りごとはもちろん、日々の生活の中で感じた、ちょっとした疑問や相談にも応じております。ぜひ、お気軽にご連絡ください。
※プライバシー保護の為、お客様情報の一部の表現を変更させて頂いております。